やっぱりブレイキング・バッドが好き
あらすじ
中年の化学教師 ウォルター・ホワイトが余命宣告を受け、家族にお金を残すために元教え子のジェシーピンクマンと手を組みドラッグ製造に手を出す、善良な一市民だったウォルターが凶悪な犯罪者へと変貌をとげていくというストーリー
自分はブレイキングバッドの為にNetflixに加入したといっても過言ではない
おもしろいとは聞いていたけど、賞を総ナメにしただけはあると思った。
既に全シーズン見終わっているけど未だに何回も見てる。
キャラクターの作り込みとストーリーがとにかくお見事、初見の時は見終わりたくなくて、ブレイキングバッド鑑賞をしばらく自主的に止めたくらいだ。
とりあえず重要なネタバレはしないのでご安心を。
冴えない教師だったウォルターが自身の化学の才能を利用して内に秘めていた野心をどんどん現実化していきフラストレーションの中、吹っ切れて邪悪になっていく様がいい。
悪役はスキンヘッドってマジですわ
男なら誰しもこんな破天荒な人生を歩んでみたいと考えた事があるんじゃないだろうか。
色んな困難にぶち当たり葛藤や人間らしい場面なども時々見せるが家族のためと言い聞かせ一度決めた目的は必ず果たすという狂気ともいえる執念を感じさせる生粋のサイコパス。ウォルターホワイト役はこの人しか務まらない。
ウォルターの相方のジェシーピンクマンもいい
思った事は口に出るタイプで、若干子供っぽく感情的で人間臭いけど思いやりや愛が誰よりも強く純粋な青年。はじめはバカっぽい不良って感じだがウォルターの化学の知識を文句言いながらもスポンジのように吸収していくし、元々製造、売人をしていてストリートでの薬物の販売や土壇場の駆け引きの能力に長けている。
自身の生い立ち家族との関係や恋人との出会いや別れ、見終わる頃にはジェシーが愛おしく感じると思う。
作品の中である意味一番変化し成長している人物。
そして自分が一番好きなキャラクターはこの男グスタボ・ガス・フリング
洋ドラ史上に残るベストオブ悪役といってもいい
とにかくカッコイイ。彼はフライドチキン専門店やクリーニング工場を営みながらDEA(麻薬取締局)のチャリティーイベントに出席したり奉仕活動などにも積極的で地域では誰もが知る人格者で尊敬されている。だが裏ではアメリカ南西部のドラッグ流通を牛耳っている超大物のマフィアのボスでアンダーグラウンドでは誰もが恐れている。表の顔で見せる笑顔が最高にセクシー。
このガス・フリングが本当に好き、カリスマ性がハンパないマジで好き。敵にしたらもう終わり助かる方法はない。過去の経歴が不明で謎が多い人物
冷酷で残忍で几帳面な超完璧主義者
作中の登場人物の中でぶっちぎりで頭がキレる男
ウォルターはこの男に勝てるのか?と心配になるくらい全てにおいて強い。存在するだけで強い。そしてガスの側近も強い超有能。
できるボスオーラがやばい
ガスが登場してくるあたりから物語も格段におもしろくなる。ガス無くしてブレイキングバッドは成り立たないと思う。
ガスの過去にフォーカスがあたる回があるがそれも是非注目して見てもらいたい。
ブレイキング・バッドは心理描写が巧みで見ていて飽きないし役者陣もみんな演技がうまい、重い話の後の休憩ポイント的な緩急も絶妙でもしまだ見ていないなら絶対見るべき作品と言える。